子供にわきがが遺伝するのが心配…産む前・産後の対策まとめ

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においや汗の悩み、わきがトラブルに悩む女性の心配事の中に「子供に遺伝する」ということがあります。

実際、わきがは遺伝すると言われていて、親がわきがだと高確率で子供もわきがになることが知られています。

本人はもちろん、家族や周囲を巻き込むトラブルに発展することもあるわきがについて、女性が産前・産後にとれる対策を調べました。

子供の腋臭の原因まとめ

腋臭(わきが)の原因はミネラル分を多く含む汗です。この汗が皮脂と混ざり、雑菌が繁殖することで臭いや衣服の黄ばみが発生すると言われています。

人の汗腺は2種類あります。ひとつは水分が多い汗を出す「エクリン腺」と言われる汗腺です。この汗腺から出る汗はミネラル分が少なく、ほとんどベタベタしません。

もうひとつは「アポクリン腺」と言われる汗腺で、こちらはミネラル分を多く含む汗が出ます。この汗腺は動物が仲間を認識するための臭い、異性を惹き付けるための臭いを出す役割を担っています。

人のアポクリン腺は退化が進み、脇・乳首・生殖器周辺に限られています。こうした部分のアポクリン腺の活動が活発な場合、ミネラル分を多く含む汗がたくさん出て皮脂と混ざり、雑菌が繁殖してトラブルの原因になります。

アポクリン腺は第二次性徴期になると活動が活発化し、数が増えます。女子なら10歳頃、男子なら12~4歳くらいから始まる体の変化がポイントになりますね。

体内のホルモンバランスが変わり、性成熟に向かって体が変化していく中で、アポクリン腺も活発に活動し始めます。

腋臭の程度は重度・中度・軽度に分類され、軽度であれば食事の内容を改善したり、制汗剤の活用、消臭剤などで改善できると言われています。

汗の量などは交感神経や副交感神経といった自律神経系も関係していると言われます。親が「深刻な問題」と騒ぐと子供が余計に不安になるので、タイミングを見計らいながら身近な所からできる対策をとるようにするといいですよ。

旦那と私のワキガは子供にどのくらい遺伝する?軽度や重度で遺伝の確率は変わるの?

髪の毛の色、目の色、指の長さ、骨格などこうした体に関する情報というのは全て遺伝子に組み込まれています。この遺伝情報に従って体ができあがり、機能が発現します。

ワキガに関する情報も遺伝子に組み込まれています。しかも「優性遺伝」といわれており、ワキガになる遺伝子が1個でもあるとワキガになります。

「ワキガの遺伝子G」「非ワキガの遺伝子g」と考えてみましょう。遺伝子は必ず2個がペアになっています。つまり、人の体の中ではGG、Gg、ggどれかの組み合わせになっています。

ワキガは優性遺伝ですので「ワキガ遺伝子G」があるとワキガになります。ワキガにならないのはggという組み合わせのみですね。

次に遺伝について考えてみましょう。本当はもっと複雑ですが、ザックリと簡略化して書きますね。

(例1)母親GG、父親GG(両親ともにワキガ)という遺伝子の場合
母の卵子:G遺伝子1個を持っている
父の精子:G遺伝子1個を持っている

この卵子と精子が受精卵になるので、子供はGGという遺伝子の組み合わせになり、ワキガになります。

(例2)母親Gg、父親Gg(両親ともにワキガだが、非ワキガの遺伝子も持っている)
母の卵子:G遺伝子1個持つものと、g遺伝子1個持つものの2タイプ
父の精子:G遺伝子1個持つものと、g遺伝子1個持つものの2タイプ

どちらのタイプの卵子と精子で受精卵ができるか、それは運次第になります。できる受精卵はGG、Gg、ggどれかになります。

(例3)母親gg、父親Gg(母は非ワキガ、父はワキガですが非ワキガ遺伝子も持っている)
母の卵子:g遺伝子をもつもののみ
父の精子:G遺伝子をもつもの、g遺伝子をもつものの2タイプ

出会う精子によって、Ggかggか決まります。確率1/2でワキガになりますね。

(例4)母gg、父GG(母は非ワキガ、父はワキガ)
母の卵子:g遺伝子をもつもののみ
父の精子:G遺伝子をもつもののみ

この場合、受精卵はGgという組み合わせの遺伝子になりますから、子供は必ずワキガになります。

(例5)母親gg、父親gg(両親ともに非ワキガ)
母の卵子:g遺伝子をもつもののみ
父の精子:g遺伝子をもつもののみ

この場合は受精卵は必ずggという組み合わせの遺伝子になりますから、子供は非ワキガです。

こうしてみると、親がワキガだと高確率で子供がワキガになりますね。

アポクリン汗腺の臭いは動物同士が仲間を確認するための臭いだったり、異性を惹き付ける役割を担っています。

生物はより強いものが多くの子孫を残そうとする本能を持っています。臭いが強いということは、それだけ異性に自己アピールする能力が高く、より多くの異性と出会う機会を持っているということになります。

アポクリン汗腺の活動が活発ということは、生物学的に言えば「有利な動物」と言えるのかもしれませんね。ですからワキガというのは「より強く、生き残りやすい個体である」と言えるでしょう。

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なお「ワキガが子供に遺伝する確率」というのは変わりません。遺伝する率と「どのくらいの強さで発現するのか」というのは別物です。

アポクリン汗腺がどのくらい発達するのか、というのは生活環境が大きく関係しています。というのも、赤ちゃんのアポクリン汗腺は休眠状態で汗や臭いを発していません。

アポクリン汗腺は、第二次性徴期になってから体内の性ホルモン、成長ホルモン、食生活、汗をかきやすい(またはかきにくい)状況など、様々な影響を受けながら休眠から覚め、数を増やします。

・汗をかく環境にあるかどうか
・体の栄養状態
・精神的な影響
・体内のホルモンバランス
・皮膚表面の衛生状態

こうした環境要因は常に変化し、変化する環境の影響を受けてアポクリン汗腺が発達するので、親が重度のワキガであったとしても子供が必ず重度のワキガになるとは限りません。

わきがの手術をしていても子供に遺伝する?産む前にできる対策は?

わきがトラブルを抱える人が手術を受ければ、わきがに悩まされずに済みますよね。では、これは根本的にわきがでない体質になったのでしょうか?

残念ながら「部分的にアポクリン汗腺を取り除いたり、破壊して機能しないようにしたため、臭いなどのトラブルがなくなった」のであって、遺伝子レベルで「ワキガでない体になった」のではありません。

遺伝子は変わっていませんから、当然、子供に遺伝する可能性があります。現代の医療技術・科学技術では「特定の遺伝子を操作して、発現を操作することはできない」ので、子供を産む前になにかすれば「遺伝を防げる」というようなことはありません。

子供を産む前にできる対策があるとすれば「ワキガに対する知識を深め、予防策・防止策を検討する」ということでしょうか。

生まれてくる子供が思春期を迎え、臭いに悩むようになった時に「親としてどんな手助けをしてあげられるのか」ということを勉強するのが対策になりますね。

もちろん、手術もありますし、これから先、どんどん新しい治療法が開発されるでしょうから、そうした情報にアンテナを張っておくのもいいでしょう。

自費診療になるような手術が必要となるとお金も掛かります。そうなると子供のための経済力も必要になりますよね。

遺伝を抑止する、というのではなく、どんな対策がとれるのか。そこに着目して勉強・情報集めをするといいのではないでしょうか。

もし子供がワキガになったら、どんな対策方法がある?

ワキガの原因はアポクリン汗腺の活動です。ミネラル分を多く含む汗が皮脂と混ざって、それをエサとして細菌が増えることが臭いや衣服の黄ばみの原因と言われています。そう考えると、ワキガを抑えるには、次のようなことがポイントになりますね。

・体内のミネラルバランスを整える
・皮脂の分泌を正常にする
・皮膚の表面を清潔に保つ
・汗を抑制する

日本人より欧米人の方がワキガ率が高いと言われていることからも解るように、肉食・乳製品を多く食べる食文化が関係しているとも考えられます。

皮脂の分泌や体内のミネラルバランスは食事と大きな関係があります。また、アポクリン汗腺が活発に働く時期は第二次性徴期といわれる体の大きな変化の時期であって、栄養バランスはとても大切です。

まず、食事の内容を改善したいですね。そして、皮膚の表面を清潔に保つ習慣も付けたいものです。毎日、入浴して体を洗う。汗ふきシートなどを活用してこまめに汗を拭く。水分をしっかりとって体内の新陳代謝が常に円滑に行われ、ミネラル分などのバランスが一定に保たれるようにしておきたいですね。

汗を抑制する(汗腺にフタをして汗がそこから出ないようにする)という方法は、一時しのぎになりますが、汗腺が詰まり、炎症を起こす原因になります。根本的なトラブル解消にはなりませんので余りお勧めできません。

そして手術は「保険適用」と「自費」の両方があります。また、切開する方法、切開しない方法、注射で済ませられる治療法など、多種多様の治療法があります。

・剪除法(皮弁法:保険適用)
・クアドラカット法(自費)
・ミラドライ(自費)
・超音波治療(自費)

手術となると、基本的に「アポクリン汗腺を取り除く手術」になります。その方法が「ワキを切開してアポクリン汗腺を取り除く」というものですが「メスやハサミを使う」「超音波メスを使う」「電動カミソリを使う」というような、どんな道具を使うか、手段・方法によって、手術時間や費用、術後の安静期間などが変わってきます。

どれも一長一短ですので、信頼できる医師と相談し、メリット・デメリットを考えて対応策を検討したいですね。

まとめ

親のワキガは遺伝します。遺伝を止めることはできませんが、子供を産む前から対策を検討することはできます。食生活の改善、皮膚の衛生管理、制汗剤の利用、手術方法や技術の検討など、身近な方法・できることを知って実践できるようにしていきましょうね。

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