5月5日のこどもの日って、一体どういう意味の祝日なんだろう?って思いませんか?
私も4歳くらいの子に「こどもの日はこういう日なんだよ」と説明しようと思っても、あれ、こどもの日って端午の節句とは違うのかな?とかよくわからなくなってしまいます。
ここでは、こどもの日の由来をわかりやすくまとめて、幼い幼稚園や保育園くらいのお子さんに簡単に説明する例なんかも考えてきたいと思います!
こどもの日の由来を子供向けに話す前に知っておくべき意外な事実
こどもの日って
「鯉のぼりや兜を飾って、柏餅やちまきを食べる日だよね」
と多くの方が思っているのではないでしょうか?
わたしもずっとそう思っていました。
でも、実は「こどもの日だから鯉のぼりや兜を飾ったり、柏餅やちまきをたべるわけじゃない」そうなんです。
まずは、そこを簡単に整理して見ようと思います。いろいろ細かい由来とかはあるのですが、ここではとにかくわかりやすさを重視してまとめてみますね。
みなさんもご存知の通り、こどもの日は5月5日です。
これは、国民の祝日法という法律で1948年に決まったお休みの1つで
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
日と決まっているそうです。
驚きですよね。
こどもの幸せを願うのは何となくわかっていたけれど、こどもの日には「母に感謝する」という意味もあったんですね。
もう一つ、同じ5月5日に行われるのが、こどもの日が決められる、もっともっと昔からずっと続いてる男の子の節句として有名な「端午の節句」(たんごのせっく)です。
この端午の節句に行われる風習として、鯉のぼりや兜を飾ったり、柏餅やちまきをたべていたんですね。
つまり、もともと5月5日は端午の節句として親しまれてきた日にこどもの日という法律できめられたこどもの幸せを願う祝日が重ねられたと。
しかもこどもの日が加わった後でも、端午の節句の風習であるこいのぼりや兜を飾ったり、柏餅やちまきを食べる習慣はそのまま続いていているというわけです。
というわけで、
「こどもの日は男の子も女の子もこどもみんなの幸せを願う日だけれど、その日に男の子の節句である端午の節句の風習としての鯉のぼりなどを飾るという習慣が残っている」
ということになっているようです。
こどもの日の由来をわかりやすい言葉で説明すると?
それでは、そんなこどもの日と端午の節句をこどもにわかりやすく説明するにはどうしたらいいでしょうか?
1つ1ずつやってみましょう。
まずはこどもの日。
「こどもの日はね、男の子も女の子もみーんな元気に大きくなってね、とお父さんやお母さんがみんなのことを一人一人を大切に思ってくれる日なんだよ。
それとね、お父さんやお母さんにみんなが『いつもありがとう、元気に大きくなるね』とありがとうの気持ちを伝える日でもあるんだよ」
こんな感じで伝わるでしょうか?
次は端午の節句ですね。
「みんな、ひなまつりが女の子のお祭りだってことは知ってるよね?それと同じように男の子のお祭りが端午の節句なんだよ。ひなまつりにひな人形を飾るのと同じで、男の子のお祭りには鯉のぼりや兜を飾るんだよ」
お祭りという言葉が正しいかと言われるとちょっと違うかもしれませんが、幼稚園のお子さまに伝わるという視点を重視して「お祭り」にしてみました。
もし、こどもの日の説明だけでよければ上の説明だけでも良いですし、鯉のぼりの説明が必要なら、下の端午の節句の説明をしたあとに、鯉のぼりの説明を加えてもいいですね。
鯉のぼりの説明はこの後で考えてみようと思います。
こいのぼりを飾るわけは?
では、端午の節句に鯉のぼりを飾るのはどういう意味があるのでしょうか?
鯉のぼりの始まりは中国での「登竜門」の伝説からきているそうです。
中国のある河を鯉ががんばって上っていき、龍門とよばれる滝を上りきると、鯉が竜になるという伝説になぞらえて、
「うちのこども(男の子)も力強くたくましく育ちますように」
という願いをこめられているそうです。
このことを小さな子にも伝わるように説明するとどうなるでしょうか。
「鯉のぼりを飾るのはね、鯉というお魚ががんばって泳いでいくと力強い竜に変身できるという昔話があって、
その竜になった鯉と同じように、男の子に力強くたくましく大きくなってほしいと思ってお父さんやお母さんが飾るんだよ」
という感じはどうでしょうか?
まとめ
今回はこどもの日と端午の節句の違いや小さなお子さんにどうしたらわかりやすく伝えられるかを考えてみました。
皆さんがお子さんに伝えたい内容に応じて上の文書を組み合わせたり、ご自身の言葉に直して伝えると、もっとこどもに伝わりやすくなると思うので、上の文章をたたき台として使ってもらえたら良いなと思います。