潰瘍性大腸炎と診断されると、食事制限を厳しく指導される場合と、緩解期ならあまり関係ないし好きなもの食べていいよと言われる場合がありますよね。
私の主治医は「好きに食べていいよ派」なんですが、私自身が潰瘍性大腸炎が良くなって悪化しないためなら、できることは全部やりたいと思うので自分で食事制限をしています。
私自身は薬剤師なので栄養などについても勉強していることもあり、先生からは無理しないなら好きに制限してもいいよと許可をもらってやっています。
ここでは、年2回は潰瘍性大腸炎の悪化で入院していた私が、2年間入院しなくて済むようになった食事の方法をお伝えします。
潰瘍性大腸炎の食事の本って書いてることがまちまち・・・
潰瘍性大腸炎と診断されると、ネットや本などでいろいろ情報を調べますよね。
わたしもできる限りの情報を調べ尽くしました。
そのなかで食事に関していうと、本やネットなどで書かれていることは本当にまちまちで、「鶏肉ならなんでもいい」とか、「ささみだけならいい」とか細かいことなんですがこれが大きな違いで「正解はどっちなの?」ってなりますよね。
なのでわたしの場合は、食事制限が厳しいクローン病のガイドラインに沿って脂質の量や食材などを本当に最低限に制限するところからやってみました。
だんだんとこれもいけるかな?と増やしていって次の日にお腹がちょっと痛いとか、渋り腹みたいな感じになったらその食材はそれ以降食べないリストに入れていきました。
皆さんも、本やネットではどれがあなたの症状に合っているかは確実に教えてくれるものはないので、最初に制限する食材をぐっと増やして、そこから1つずつ増やしていくと自分に合っているものをみつけていきやすいですよ!
潰瘍性大腸炎の食事のおすすめって?
わたしの場合、「ちょっとだけ血がでたり粘液がでるけどお腹はそこまで痛くないし、まあ、起き上がってパソコンくらいはできる」くらいの時の食事は、
朝はリンゴジュースと食パン半分で、
昼と夜は
・お味噌汁(わたしの場合は具は豆腐が一番緩解期になりやすいので基本お豆腐です)
・おかゆ
・おかゆの具はシャケか梅干し
を1週間くらい続けるとかなり良くなります。
この食事は多分普通だと飽きると思うので、できるだけおだしの昆布やお米やお味噌やお豆腐などはこだわりのものを使って、「料亭か!」っていうくらいおいしいおかゆとお味噌汁を作っています(笑)
もちろん薬も増量したり追加したりして、だいたいこのくらいの症状ならわたしの場合はアサコール1日9錠とペンタサの坐剤を使うとよくなります。
緩解期で普通に生活出来るまでに戻ってから半年くらい落ち着いていれば鶏の唐揚げやピザとかも食べたりします。
緩解期になっても絶対に食べないのは、生の魚、生の野菜、豚肉、牛肉、牛乳、ヨーグルト、カレー、お酒などで、これらは食べると一発で悪化して、運が悪いとわたしの場合は入院になります。
他にもいろいろなものを試したのでまた別の機会に一つ一つやめた経緯や大丈夫なものを見分けるポイントなどをご紹介できればと思います。
潰瘍性大腸炎の食事で外食はどうしてる?
症状がほとんどなくなってきて普通に外出もできるようになれば外食もします。
外食の時に一番気をつけるのは、生のものを絶対に食べないこと。
生の野菜サラダやお刺身、ユッケなどは菌がたくさんいるので、健康な人なら大丈夫ですが、腸の壁が弱い潰瘍性大腸炎の人は、感染性の大腸炎とかになって、それをきっかけに潰瘍性大腸炎も悪化するというパターンも多いです。
なので、イタリアンレストランで前菜やサラダがでてきても家族や友達にあげたり、一人の場合は最初に「サラダは体質的に食べられないので無しで大丈夫です」と伝えています。
以前、焼き鳥屋さんでアボカドをカットしてドレッシングをかけただけの料理があったので、アボカドは殻に包まれているから菌も繁殖しにくいし、これならいけるかな?と思って食べました。
しかし、どうも生の鶏肉を切った包丁でアボカドを切ったのか、鶏肉に繁殖する菌で感染する腸炎になり入院になりました・・・。
調理の段階で菌が付いている可能性もあるので、衛生面がきちんとしていると思われるレストランを選ぶようにしてくださいね!
まとめ
今回は、潰瘍性大腸炎の食事に関してあまり本にはのっていない話を、わたしの実体験をもとにお伝えしました。
症状や体質で食べても大丈夫だったり、ダメだったりするものの個人差がとてもあると思います。
だからと言って好き放題して悪化させてしまわないように、1つずつ試して自分に合うかどうかを見つけていけると症状が落ち着いている時期が長くなるかもしれませんね!