幼稚園や保育園くらいの子や小学生くらいのお子さんは風邪を引いた後に中耳炎になることが多いですよね。
急に痛くなっても病院がもう閉まっていたり、土日でやっていなかったりすることも。
ここでは、生まれたての赤ちゃんから小学校のお子さんが中耳炎になったときの痛みを和らげる方法や市販のお薬についてご紹介します。
中耳炎の痛みを和らげる方法は?
中耳炎の痛みを和らげるのに一番簡単にできるのが、体を起こしておくことです。
中耳炎になって耳に痛みがあったり、体が辛いと横になって寝たくなりますが、上半身を起こして座ったり、立っている方が楽になるんですね。
なぜかというと、まず中耳炎の時の耳の痛みが起こる原因というのは、膿が耳の中に溜まって鼓膜を中から圧迫しているから痛みが出るんですね。
それとは別に、通常人が横になると体の血液が頭にもたくさん行くようになります。
この2つが合わさって中耳炎として耳が圧迫されて痛みが出ているところに、横になることで耳の中の血管にも血がいっぱい行き届いてしまうと血管が広がって、余計に耳を圧迫して痛みが増すというメカニズムになります。
なので、辛くて横になりたくても上半身は起こした状態でベットにもたれかかったり、ソファに座ったり、立ったりしている方が痛みが和らぎます。
小さいお子さんで自分で姿勢を保てない場合は、縦向きに抱っこしてあげるといいですね。
中耳炎の痛みには冷やすのが効果的!
次に、起き上がる以外にできることとして、耳の周りを冷やしてあげると少し楽になります。
これは、冷やすと痛みを感じにくくなるという理由もあります。
もう一つの理由が先ほどの耳の血管の広がりに関係して、冷やすと血管は細くなる性質があるので耳の圧迫が少し緩んで、痛みが少なくなるですね。
冷やし方は氷水で濡らしたタオルをあてたり、冷えピタなどをはったり、氷枕などで冷やすという方法もあります。
小さなお子さんは冷えピタなどでかぶれたり剥がしてしまうこともあるので、氷枕などを使うと安全ですよ。
中耳炎に効く痛み止めって市販では何がある?
最後に、痛みが強くてあまりにもかわいそう、なんとかまず痛みだけでも・・・と思うママのために、市販で買える痛み止めを見ていきましょう。
15歳以下のお子さんには使ってはいけない痛み止めのお薬もあるので、ここでは3歳から小学生以下のお子さんに安心して使える痛み止めをご紹介します。
それはドラッグストアなどで買える小児用バファリンです。
このお薬はアセトアミノフェンという小さなお子さんでも安心な痛み止めや熱冷ましとしてよく使われる成分です。
耳鼻科がやっていなくてどうしてもという場合にだけ、このドラッグストアで買える小児用のバファリンを飲ませてあげてください。
バファリンはいろいろ種類があって、小児用と大人用ではお薬の成分が全く違います。
大人用のバファリンの成分はアスピリンという成分が入っているものがあり、これは15歳以下のお子さんには重大な副作用が起こる可能性があるので飲ませてはいけない成分となっています。
病院で処方されるバファリンもお子さんには飲ませてはいません。
バファリンを飲ませる時はドラッグストアなどで購入した小児用のバファリンを飲ませてあげるようにしてくださいね。
1歳から3歳のお子さんの場合は、こどもパブロン座薬がアセトアミノフェンが成分の座薬が市販されています。
これは3歳以上のお子さんにも使えるので、口を動かすと耳に痛みがでるお子さんには飲み薬より座薬のほうが楽かもしれません。
まとめ
今回は、小学校までのお子さんが中耳炎になった時の痛みの和らげる方法と、市販のお薬についてまとめました。
ここでご紹介したことを試してたとえ痛みが治まったとしても、中耳炎が治ったわけではまったくありません。
必ず耳鼻科があいたらすぐに診察を受けて治療を適切なお薬をもらうようにしてくださいね。
また、お薬を飲んでもあまりに痛みがひどいようであれば違う病気の可能性もあります。
土日祝もやっている救急診療所がありますのでそちらにかかってくださいね!