調理中に鍋の中が見える鍋蓋ってとっても便利ですよね。
煮物をしていたり、魚をフライパンで焼いている時に透明の強化ガラスのふたを使うと、中の火の通り具合が確認できて、いちいちふたを開ける必要もなくて、使っている主婦の方も多いとおもいます。
でも、最近、消費者庁からこの強化製の鍋蓋が割れる事故が増えていて、すでに85件あって、そのうち11件でけが人が出たと発表して、注意するように促しています。
えっ、あの鍋蓋って熱とか衝撃とかどんなことしても大丈夫なんじゃないの!?と思いますよね。
実はそうでもないようなので、今回は強化ガラスを使った鍋蓋が万能じゃない理由と正しい使い方をご紹介します。
強化ガラスの強度が万能じゃない理由とは
鍋蓋に使われている強化ガラスは金属製の鍋にちゃっとあわせても、簡単には割れないように特殊な加工を施して普通のガラスよりも強度が上げられています。
この強化ガラスは衝撃に対する強度は高いのですが、急激な温度変化には弱いんだそうです。
電子レンジやオーブンに入れても大丈夫な耐熱ガラスは、急激な温度変化にも対応しているのですが、強化ガラスはそうではないようなんです。
なので、強化ガラスの鍋蓋の事故は鍋蓋に急激な温度変化が起こるような使い方をすると、突然割れてしまうんですね。
強化ガラスの鍋蓋が割れる原因とは?
それでは鍋蓋をどう使うと割れてしまうのかをみていきましょう。
調理中に煮物をかき混ぜたり、調味料を入れようとしてふたを開けたとに、五徳に少しひっかけるような形で置いたりすると、火のそばに置くことになってふたの温度が上がってしまいます。
その熱いふたをシンクの水の中に入れたり、調理台に置いておくだけでも突如、蜘蛛の巣状のヒビが入ってこなごなになってしまいます。
このほかにも蒸気を逃そうとして少し蓋をずらした状態で調理を続けたり、小さな鍋にサイズの合わない大きな鍋蓋を使って理したりして、ふたが割れる事故が増えているそうです。
何気なくしてしまう行動が、強化ガラスのふたを割る原因になって怪我をする可能性があるんですね。
強化ガラスの鍋蓋の正しい使い方
それでは、どうやって使えばふたは割れないように使えるかを見ていきましょう。
調理中の熱いふたはタオルなどの上において温度が徐々に冷えるようにして、五徳などにはひっかけないようにして下さい。
熱い状態のふたを水にすぐつけたり直接、調理台に置かないようにして、温度変化が急激にならないようにします。
洗うときに、金属製のタワシや粒子の粗いクレンザーを使うとふたに細かい傷がつき、次に調理に使っているときに急に割れることがあるので、柔らかいスポンジで洗うようにしましょう。
まとめ
今回は、強化ガラスの鍋蓋が突然爆発したかのように割れてしまう危険性についてご紹介しました。
強化ガラスと耐熱ガラスは別物ですので、強化ガラスの鍋蓋の場合は、急な温度変化が起きないような使い方をするようにしたいですね。