犬を飼うと、まずは去勢や避妊をするかしないかという、とても大切な問題について考える必要があります。
道徳的に問題があるという世論もありますが、最近では、ペットの去勢・避妊はほとんどの獣医さんが薦めるほど、一般的になってきていますね。
だからといって、みんなやっているから、という理由で安易に手術を受けさせるのではなく、きちんとした知識を持っておきたいところです。
犬の雄の去勢をしたい。費用や時期の目安は?
犬の雄は、雌の発情に合わせて初めて発情します。
雌は、一般的に生後6〜8ヶ月に初めての発情があるとされており、雄もこの時期に合わせて、雌のフェロモンにより悩ましくなります。
そうなると、雄は、性欲による食欲不振、家の中でのマーキング、他の雄との縄張り争いや雌を取り合うケンカ、ぬいぐるみにのしかかって腰を振るなどのマウント行為といった、雄特有のちょっと困った行動を見せるようになります。
しかし、そんな行動に困ったから手術するのでは、術後、以前の自分との変貌ぶりに、犬はストレスを抱えてしまいます。
なので、手術のベストな時期は、発情前の生後6ヶ月頃とされ、費用は1.5〜3万円となっています。
犬の雄を去勢させるメリットとデメリットは?
犬の雄を去勢させるメリットとしては、やはり第一には繁殖を防ぐというのが挙げられます。
また、生殖器に関わる、腫瘍や会陰ヘルニアとったさまざまな病気のリスクを激減させるというのも大きなメリットです。
また、性欲でピリピリすることがないので、性格は穏やかになり、食欲不振などのストレスに苦しむ必要もありません。
我が家の犬は、成犬の時に保健所で引き取っており、散歩中に雌のフェロモンに反応し、ものすごい勢いで引っ張って、私自身何度もケガをしましたが、去勢手術を受ければそんな目に合うこともありません。
デメリットとしては、運動量が減ったことによる食欲過多が挙げられます。
手術後コロコロ太っていくわんちゃんはとてもよく見かけますが、飼い主が食事に気をつければ起こらない現象です。
犬の雄の去勢でマーキングは改善する?おさまる?
雄の犬を飼っていると、やはりついてまわるのがマーキングの問題。
トイレのしつけがしっかりしていても、マーキングは自分のにおいをあちこちにつけるためのものなので、マーキングには効果はありません。
しかし、去勢手術をすれば、その時期が早ければ早いほど、マーキング防止の効果は確実となり、さらに、普段の排尿も座ってしてくれるようになることが多いんです。
そういった知識を持って、マーキング解消のために、成犬に去勢手術を受けさせる飼い主さんは多いですが、マーキングがおさまる可能性は100%ではないことや、去勢手術のために肥満になったり、性格が変わったりといったリスクも、同時に知っておかなければなりません。
まとめ
犬の去勢手術のベストな時期は、発情前の生後6ヶ月頃とされ、費用は1.5〜3万円となっています。
一番のメリットは、望まない繁殖を防ぐこと、一番のデメリットは、運動量が減ったことによる食欲過多といえますが、犬の肥満は飼い主の問題ですから、しっかりと食事管理してあげましょう。