にらの臭いを消したいときの調理法!口や手と部屋の消臭方法も!

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春が旬ですが一年中手に入る「にら」は、夏のスタミナ料理によく使われます。

疲労回復効果が期待できる栄養素を豊富に含んでいますし、食欲をそそる鮮やかな緑は夏の食卓にありがたい存在ですよね。ですが、独特の臭いが気になる方も多いと思います。

今回はにらの臭いを消すための調理法や、口臭、手や部屋についてしまった臭いの消臭法をまとめてみました。

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にらの臭いを消すための調理法は?翌日に持ち越したくない!

にらは独特の強い臭いがしますよね。ニンニクにも負けない強い臭いが「食欲をそそる」という人もいますし「苦手」という人もいます。

にらは臭いが特徴的ですが、スーパーで売られている時はあまり臭いませんよね? でも、にらを切るととても強く臭います。

にらの臭いのもとになるのは「アリインとアリイナーゼ」という物質です。このふたつの物質は、にらが傷付けられた時に結合してアリシンという臭い成分になります。つまり、調理中や口の中で噛んでいる時、胃の中で分解する時に強い臭いが出てくるのです。

この臭いは植物の防御機能と考えられています。虫や動物に食べられないよう、自分が傷付くと強い臭いがでるようになっているのです。

にらの臭いを抑えたい場合は、アリインとアリイナーゼを結合させないようにします。簡単な方法として「熱を加える方法」があります。アリイナーゼは酵素の一種で、熱に弱いという特徴があります。

ですから、臭いを消したい場合は「ニラを丸ごと五分以上しっかり茹でる」といいですよ。加熱してニラの中のアリイナーゼ(酵素)が働かない状態にしてから切るようにしましょう。

そして茹でたニラを切るときは、ニラをつまみ上げた状態でキッチンバサミを使って適当な長さに切りましょう。こうすると、まな板ににらの臭いが付くのを防ぐことができます。

ただ、臭いを消すためににらをしっかりと茹でてしまうと臭い成分アリシンができません。アリシンにはビタミンB1の吸収を高める働きがありますが、臭い成分アリシンが少ないとこの効果が期待できないことになりますね。

いわゆるスタミナ食の食材というにらの特徴を活かせなくなるのは、ちょっと残念です。

なお、黄ニラといわれる「日光を当てずに育てたにら」をご存知でしょうか。普通の緑のにらよりも黄ニラは臭いが少なく、柔らかく、生でも食べられます。

含まれているカロテン、ビタミンE、ビタミンKの量は緑のニラの方が多いのですが、臭いが気になる方は黄ニラの方が食べやすいですよ。

にらの臭いを消す方法!口の臭いを消すには?

にらは、餃子、焼きそば、レバニラ、にらたまなど色々な料理に使われます。昼食でも食べることがありますよね。

ビジネスマン・OLの方は昼食でにらを食べてしまって、午後の仕事で口が臭うかも! と心配になってしまうことがあるかもしれません。そんな時の口の臭いを消す方法をご紹介します。

口の臭いを消すには「口の中のケア」「胃のケア」このふたつがポイントです。この両方を同時に行うようにしましょう。

【口の中のケア】歯みがき粉・歯間ブラシを使って歯みがきする

まず、食後はしっかりと歯みがきをしましょう。口臭に効果のある歯みがき粉を使うと効果的です。

そして歯間ブラシを使って歯と歯の間もケアします。にらは歯に挟まりやすいので歯間ブラシが活躍してくれますよ。

そして舌もブラッシングするようにします。舌に白っぽい苔のようなものが付いていませんか? これは舌苔(ゼッタイ)と言われていて、食べかすやそれをエサにして繁殖した細菌などの塊です。口臭の大きな原因になりますので、定期的にブラッシングで落とすようにしましょう。

今はおしゃれでスリムな電動歯ブラシもあります。化粧道具と一緒にポーチに入れておいて、サッとデンタルケアができるようにしておきたいですね。

【胃のケア】胃の中に働きかけて臭いの元から絶つ

臭いの成分は胃で吸収されて血液中に溶け込みます。そして全身に回るので「なんだか、いつまでも臭う?!」と感じてしまいます。体に吸収される前に臭いケアするようにしましょう。

・サクロフィール錠
二日酔いや口臭除去に効果がある薬(第三類医薬品)です。胃腸から発生する臭いを抑えることができる薬で、効果は短時間で現れます。臭いが気になる、臭うと困る、という時に即効性が期待できるのでカバンに入れておくと便利ですよ。

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・緑茶(カテキン)
緑茶などに含まれるカテキンには消臭作用があります。にらの料理を食べる時に飲むといいですよ。特保マークのついているものもあり、健康維持にも役立ちます。高濃度の緑茶などで効率よくカテキンをとりましょう。

・りんご(生)
生のりんごに含まれている酵素の働きで、にらの臭いが抑えられます。にら料理を食べる時や食後に生のりんごを食べましょう。酵素の働きがポイントなので加工されていない生のリンゴでなければなりません。りんごジュースなどの加工品では効果がないので注意しましょう。

・ブレスケアなど口臭ケアサプリメント
コンビニなどでも手に入りやすい口臭ケアサプリメントも持っておくと便利です。商品によって「噛んで飲み込む」「噛まずに飲み込む」「舌にフィルムを貼る」など使用方法が異なります。必ず使用方法を確認してから使用しましょう。

他にも「牛乳を飲む」という方法もよく聞きますが、「にらの料理と一緒に牛乳を飲み、牛乳の成分で臭い成分を包み込む」という形で効果を発揮します。

餃子、レバニラ、にらたまなどと一緒にランチで牛乳を飲むでしょうか? にらを食べながら緑茶を飲む方が現実的でお勧めです。

にらの臭いを消す方法!手についた臭いはどうする?

にらは食べた時の口臭の他に、料理をする手にも臭いが染みつきますよね。にらは傷付けると臭いが強くなります。料理のためににらを切るとどうしても臭いが出ます。手についた臭いを消す方法を紹介します。

・酢、クエン酸を使う
にらの臭いがついた手は、お酢やクエン酸で洗いましょう。臭い成分アリシンは硫黄化合物といわれています。これを中和するには、酸性のお酢やクエン酸が効果的です。

お酢は酢酸の臭いがきついので、クエン酸の方が使い易いと思います。クエン酸は粉末状のものがドラッグストアなどで手に入ります。これを水に溶かして水溶液を作って使用しましょう。

クエン酸はシンクの内側や鏡などに付いている水垢を落とすのにも使えます。常備しておくと便利ですよ。

・ステンレスソープを使う
劇的な効果が認められている、科学的に明白な根拠がある、という訳ではありませんが「ステンレスに手を擦りつけて洗えば臭いが落ちる」と言われています。

ステンレスソープという石鹸を形取ったステンレスがあります。臭いが強いものを触った後の手をステンレスソープに擦りつけながら水で流せば、臭いの成分が水に溶けやすくなって落ちるというものです。

シンクがステンレスの場合は、水を流しながら手をシンクに擦りつけるといいですね。

にらの臭いを消す方法!部屋の臭いは?

にら料理を作った後の部屋の中はどうしてもにらの臭いが残ってしまいます。時間が経てば消えますが、すぐに消したい! という時もありますよね。

このためには「臭いの元を絶つ」「消臭剤を使う」この2つの方法で部屋の臭いをけしましょう。

【臭いの元を絶つ】

・キッチンを掃除して、臭い成分を除去する
・生ゴミや排水溝の臭いを断つ
・換気して臭い成分を外へだす

こうした方法で、にらの臭いの元が部屋に残ることを防ぎましょう。コンロ・シンク・排水溝の掃除、ゴミの処理を徹底します。

また、料理中は換気扇を必ず回し、その後も部屋の換気をこまめに行いましょう。

キッチンの掃除には重曹が便利です。研磨効果、焦げ付き落とし、油汚れを落とす、消臭効果が期待でき、キッチンや調理家電、冷蔵庫の掃除など幅広く使えるのでぜひ、常備したいものです。

ゴミ箱にも粉末の重曹を入れておくと臭いが軽減されますし、こまめに密閉して臭いが外へ漏れ出てくるのを防ぎましょう。換気扇の掃除も定期的に行うと臭いませんね。

【消臭剤を使う】

臭いの元を絶ち、換気して空気を入れ換えた後、消臭剤を使いましょう。置き型の消臭剤を日常的においておくと生活臭を取り除くのに役立ちますが、即効性を求めるならスプレー式の消臭剤が便利です。

香りで臭いを軽減するタイプもありますが、にらは臭いがとても強く複数の臭いが混ざると不快な臭いに感じることがあります。

香り付きの消臭剤を利用するときは、掃除やゴミ箱などの処理、空気の入れ換えを行って、できるだけ臭いを薄めてから使うといいでしょう。

まとめ

にらの強い臭いには、健康に役立つ嬉しい効果があります。しかし、その臭いがマイナスに働くこともありますよね。臭いは「元を絶つ」「消臭剤の力を借りる」という2つの方法で消すようにしましょう。

薬、消臭サプリメント、重曹やクエン酸、消臭剤といったアイテムを組み合わせて利用して、臭いケアを行ってくださいね。

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