猫の目の病気はとても多く、その症状の表れるポイントとして「瞳孔」が挙げられます。
瞳孔は、通常明るい場所にいると細くなり、暗い場所にいると大きくなりますが、そうならない場合何らかの病気の可能性が高いです。
また、「暗い所にいるのに瞳孔が細いまま!」というのは心配いらないのですが、「明るい所にいるのに瞳孔が開いたまま!」というのは注意が必要、という点も重要。
今回は、そんな猫の目の瞳孔の病気についてまとめてみました。
猫の目の瞳孔の病気ってどんな症状?
猫の目の瞳孔の病気は、大きく二つに分けられます。
一つ目は、脈絡網膜炎、網膜変性症、進行型網膜萎縮などの網膜に関する病気です。
脈絡網膜炎は、目の硝子体を覆う脈絡と網膜が炎症を起こし、目の機能が低下する病気。
網膜変性症は、網膜の変性が起こり、同じく目の機能が低下する病気。
進行性網膜萎縮は、網膜が変形して薄くなり、同じく目の機能が低下する病気。
これらの病気の特徴は、暗い場所でも瞳孔が開いたままの状態であることと、目をこすったりすること、物にぶつかる・壁際を歩くなど活動性が低下する、といったものなので、覚えておくと良いですね。
瞳孔はなぜ細くなる?
二つ目は、急性緑内障、慢性緑内障などの「緑内障」の類です。
伝染性腹膜炎、猫白血病などの重い病気の弊害で起こることが多いので、注意しましょう。
緑内障は、眼圧が上がる、つまり眼房水という分泌物の量が循環できずに溜まっていくことで、瞳孔が開きっぱなしになったり、角膜にひびが入ったように見えたりします。
網膜に関する病気との違いは、角膜が灰色っぽく見えることや、目に痛みを感じ、ときに痛みにより嘔吐することもあるということ。
逆に、目の瞳孔が細い、というのは、猫が安心している時、虹彩の筋肉が緩んでそうなっていることが考えられるので、心配はいりません。
瞳孔の左右の大きさが違うのは病気?
猫の目の瞳孔の病気をいろいろと調べていきましたが、怖いのは、それらの早期発見はなかなかされづらいということ。
毎日猫の目の様子をまじまじと観察していない限り、「あれ、目の瞳孔がおかしい?」なんて気づくのは難しいですよね。
我が家は、多頭飼いで、さらに半外飼いなので、どの猫がいつどこにいるか把握することすら難しく、「もっと日頃の体調を観察してあげないとな。」と反省しました。
また、猫の瞳孔が左右で大きさが違って見える、という症状もあるそうですが、これももちろん網膜の病気や緑内障の可能性があります。
そんな様子を見たら、「いつから左右非対称になったんだろう?もっと早く気づけていたかも・・・。」と思ってしまいますが、「異常に気付ける」というのは、飼い主として本当に素晴らしいことなんですよ。
まとめ
猫の目の瞳孔の病気は、猫白血病が原因となるものであったり、失明につながったりする怖い病気ですが、更に「飼い主が気づきにくい」という難点があります。
日頃から瞳孔の様子を観察し、気づいたらいち早く病院に連れて行ってあげましょう。
<まとめ>
・猫の目に膜ができた!透明や白色は病気なの?赤いのや茶色なのは大丈夫?
・猫の目が腫れてるし腫れぼったい!目やにや膿がでているときは薬?それとも病院?
・猫の目からでた涙が赤い・茶色い・目が開かない・目やにが出るときどうする?
・猫の目が光るのはなぜ?病気のときもある?色の変化ってみんなの猫はどう?