流行しない年はない、といわれるインフルエンザですが、症状が軽い人もいれば重症化する人もいます。どうして症状が軽くて済むのか、また、2015年の子供の症状の変化についてもまとめてみました。
目次
インフルエンザの症状が軽い人の理由は?
子供で軽い症状しか出ないのはインフルエンザC型の可能性あり
インフルエンザにも種類があって、軽い症状しか現れないものがあります。
インフルエンザC型は「子供の間でのみ感染する」と言われているタイプです。一度、感染すると免疫ができ、次に感染しても軽い症状で済みます。また、成長するにつれて感染しなくなります。インフルエンザといってもC型の場合は非常に軽い症状で済みます。
ワクチンを接種していると軽くて済む
10月頃からワクチン接種をするように言われますよね。ワクチンを接種すると体に抵抗力がつき、感染しても軽い症状だけで済みます。
ワクチンは接種してから3週間前後で抵抗力がつき、3~4か月ほど効果が続くと言われています。10月下旬くらいに接種しておけば、その冬は軽症で済むと考えられますね。
気管支炎やぜんそくの症状がある人、体力のない人はワクチン接種をしておくほうが重症化リスクが減るので安心です。
胃腸が強い人は症状を感じにくい
一般的に、インフルエンザB型は「胃腸にくるタイプ」と言われています。微熱で済み、咳や鼻水といったわかりやすい症状があまり出ないタイプです。胃腸が強い人は、インフルエンザB型に感染しても「ちょっとお腹の調子が悪いな」くらいにしか感じないようです。
インフルエンザの症状の変化
2015年は9月の時点でインフルエンザA型が流行して学級閉鎖が報告されました。
例年なら12月~1月にインフルエンザAの流行ピークがくるのですが、2016年は1月後半以降にピークが来ています。
インフルエンザB型の流行のピークはA型のピーク後にくるのが通例です。この為、2015~2016年の冬は、インフルエンザAとBの流行ピークが重なった可能性があります。
インフルエンザAに感染して体力が低下した人がBに続けて感染する、というケースもあるので注意が必要です。
また、2015年に流行したと言われているインフルエンザA型は
・香港型(A-H3N2型):ワクチンが効きにくい
・新型(A-H1N1型):タミフルが効きにくい
このように言われています。
風邪かな?と思ったら軽症でも病院で検査を受け、治療を受けた方がいいですね。
インフルエンザの症状、子供の場合
インフルエンザの症状には次のような特徴があります。
・高熱(39度以上)が続く
・咳
・喉が赤く腫れる
・鼻水
・関節痛
・頭痛
・だるさ
・結膜の充血
大人の場合、こうした知識や、通常の風邪の時との違いを自分で感じ、説明できますよね。
子供は症状を説明できないですし、グッタリするよりハイテンションになったり、熱があっても元気、というケースがよくあります。
大した症状が出ていないし、子供は特に何も言わないし、ただの風邪かな?と見過ごしてしまうこともよくあります。
年長くらいになると「だるい」「頭が痛い」「ごはん、いらない」といった具体的な症状を言ってくれるので「もしかして?」と親が気付くことがあります。
また、ただの風邪で体調を崩した後、同じような症状が出たので病院に行くとインフルエンザAに感染していた。それが治ったら続けてインフルエンザBに感染してしまった、というケースもあります。
軽症で済んでいても実はインフルエンザで、幼稚園や保育園に通わせ続けたために感染を広げてしまった、ということもありますから注意したいですね。
まとめ
毎年、必ず流行すると解っていてもなかなか感染が防ぎきれず、また、子供の場合は大人が気付きにくいことがあります。
軽い風邪だと思っても「もしかして……」「まさか?」と少しでも感じた時は病院で診断してもらうようにしましょう。予防はもちろんですが、感染した時は「感染を広げない」ということにも注意したいですね。
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